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最近の医療報道の傾向 

「噛み付き評論」という、マスコミに対して批判的な論陣を張るブログがある。以前、このブログでご紹介した。2月14日のエントリーに、NHKの報道に対する批判が展開されている。医療関係ではない方が、このように的確に物事を見ているのを知ると、勇気付けられる思いがする。

そのエントリーのコメントにも記させていただいたが、今年になってからの医療に関わる様々な動きは、医療を一旦崩壊させることに収斂してゆくような気がする。官僚は、それを意図しているのではないかと思うが、もしかしたら、意図せずに、動物が海に走りこみ自殺するように、医療崩壊への道を突き進むのかもしれない。

前エントリーの毎日新聞の評論(とまで、とても言えない内容)、経済財政諮問会議メンバーたる産経新聞の論説委員の発言、さらにNHKの最近の報道・論説等々、すべて開業医を中心とする医師叩きに終止している。

上記ブログで紹介されている、NHKのニュース内での記者氏の発言「医療訴訟が増加しているのは、医師の説明が足りないためである」は、二重の意味で誤りである。横浜市大の医療事故以降、医療事故に対する関心が高まっているが、医療訴訟の数が劇的に増えている事実はない。さらに、上記ブログの筆者が記しているように、医師の説明責任が強く問われる現在、説明が疎かになっているとはとても言えない。もし説明が疎かになっているという事実があるなら、具体的に示すべきである。

これらのNHKの報道を始めとする、マスコミの最近の報道姿勢は、医療に関わる様々な不幸な事象をすべて医師の責任に帰そうという、官僚の意向、隠れたものであれ、意識されたものであれ、その意向に阿るもののような気がしてならない。

2000年過ぎに、WHOにより、日本の医療は、様々な点で世界トップクラスにあると認定された。医療従事者として、それを誇りに思って仕事を続けてきた。しかし、官僚・マスコミは、医療の内容、とりわけ、医療従事者の士気をぶち壊しつつある

コメント

恐ろしいことです

医療に対して、露骨に牙を剥き始めたマスコミと官僚。
本当に悲しいし悔しいです。
でも、絶対に最後まで負けません!

医療崩壊を、医師の責任に帰そう、という大きな意思が働いているのかどうかは、想像になりますが、社会全体が、その方向に動いていることは確かのようですね。残念なことです。痛みを負うのは結局病人なのですが・・・。その酷い痛苦の呻き声が、全国で上がらないと、分からないのでしょうね。

産経新聞より

【風】開業医は“中小企業の社長”
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080229-00000115-san-soci

今まで、財政審委員の論説副委員長様をはじめとし、必死に医師、特に開業医を叩き続けてきた産経新聞。多くの抗議を受けてようやく少しは反省したのでしょうか?
それとも単なるガス抜き!?

記者の方も、良くご存知の方、知らないで書きなぐっている方、官僚・政治家に阿るのを第一にしている方と色々なのでしょう。しかし、ここまで、書く内容が違うと、マッチポンプというか、余りにいい加減というべきか、良い印象を持ちませんね。

確かに、こうした内容をマスコミに流してくれるのはありがたいのですが、その一方で、今までどおりの事実に基かない、医師を誹謗するような記事を流し続けるとなると、この種の記事の意味も失われてしまいます。

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