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福田政権の本音 

福田政権の立ち上げた社会保障国民会議が、最初から、本音をぶつけてきた。公的医療費範囲を議論する、即ち、国が出す医療費を制限する、という議論をしよう、ということである。

混合診療の本格導入である。混合診療になると、国は、医療関連予算を徹底して減らせる、一方財界には、大きなビジネスチャンスが訪れる。財界の背後には、米国の保険資本が控えている。

医療を利潤追求の場にすると、対GDP医療費は、うなぎのぼりに上昇する。

それを支払わせられるのは、国民である

以下、引用~~~

公的医療費範囲「議論する必要」 社会保障国民会議、座長
08/02/27
記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社


社会保障国民会議:座長、公的医療費範囲「議論する必要」


 政府の社会保障国民会議の吉川洋座長は26日の同会議分科会で、国民医療費が伸びていくことは認める一方、公的医療費(同28兆円)については「範囲をどう見極めるか議論しなくてはいけない」と述べた。【吉田啓志】

コメント

公的医療に未来ありますか?

皆さん、米国システムを毛嫌いされますが、なぜでしょうか? 医療者の生活は、民間保険の米国のほうが、余暇・給与ともはるかに上です。いちおう、メディケア・メディケイドといったセーフティーネットはあります。セーフティーネットの医療レベルが、その国で提供できる最高の医療である必要などないでしょうに。

患者といっても、診察の前は赤の他人。結果次第で、民事訴訟、刑事告発をされる人たちです。医療者の専門的知識・技術、法的リスクにふさわしい金額を支払っていただくのに、何をためらう必要があるのでしょう? 

公的医療の供給を多少増やしても、モラルなき医療の量的・質的要求の前には無意味です。医療崩壊を防ぐには、アクセス制限しかないし、アクセス制限するなら、実は、金銭でやるのが一番平等じゃないですか? 家柄、身分、公務員かどうか、などなどよりも。

米国の医療制度のようには、なって欲しいとは思いません。持てるものだけが、最高の医療を受け、そうでないものは、最低限の医療という医療制度にはなって欲しくはありません。また、利潤追求を第一目的とする、保険会社との折衝にあたる、またはその支配下に入ることは、望みません。

日本の場合、徹底した低医療費政策の歪が表に出ていますが、それだからといって、すぐに混合診療・自由診療に走ると、財界・財務省の思い通りになってしまうと思います。

医療費を上げること、ある程度のアクセス制限をかけることは必要だとは思いますが、保険制度は基本的には、公的なものであるべきだと思います。

最終的には、思想的な問題になることでしょう。医療はどのような形であるべきなのか、そこに医療者としてどのように関わるのかという倫理的な問題です。

今のままで行くと、先生のお考えの社会が到来することでしょう。私は、この社会の先行きには悲観的です。それでも、発言だけは残しておきたいと思います。

座長のお言葉

同じ毎日の記事ですが、こちらはもう少し詳しく書いています。
社会保障国民会議:公的保険適用対象、大きくは広げぬ意向
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080227k0000m010016000c.html

この中で、座長の吉川洋氏は、
>医療技術の進歩が高齢化を促し、医療費を押し上げている
と述べています。
つまり、医療費の増大は、医療技術を進歩させた我々医者のせいだそうです。

付け加えますと、米国型の混合診療になりますと、社会的にも医療制度が破綻することが分かっています。社会および個人の負担するコストが際限なく上昇します。

このサイトを参照なさってください。

http://www.geocities.jp/yamamrhr/ProIKE0911-73.html

すでに、ご存知のこととは思いましたが、ご参考までに。

orz先生

ご教示をありがとうございます。ものは言いようとも言えますが、それにしても、凄い発言ですね。第二次大戦直後の状況に戻れと言っているのか・・・。そう言えば、毎日新聞など、マスコミの一部は、助産師による「自然分娩」の礼賛などもやっていますし、マスコミ・政官あげて、医療はあの時代に戻ろう、戻そう、というキャンペーンを始めているかのようです。

経済学者、それも財界にベッタリの御用学者に医療・社会保障の舵取りを任せるなど、もっての外だと思います。

会議自体が不要

議長の吉川氏は元経済財政諮問会議民間議員だそうですし、
奥田委員も、

「社会保障に関する見識が非常に深く、また、経済財政に関して非常に見解が深い吉川教授に座長をお願いしたらどうか。推薦したいと思うが、よろしいか。」

こう絶賛しています。

もう結論まで綺麗にレールが敷かれた会議です。
時間の無駄ですから、用意されている答申をトットと出したらどうでしょうか。
読めば腹が立つとは思いますが、会議費用だけは節約できます。

ホントに

自民党という政党は、どこまでも低劣ですね。
まあ、この会議のメンバーを見た瞬間に、こういった話になることは見えてましたけどね。
こんなの、経済財政諮問会議の社会保障バージョンじゃないですか。
とにかく、国民は、こんな連中に政策論争をしてもらいたいなどとは思ってませんから、即刻廃止してもらいたいものです。
しかし、これ、新聞読んでも、危機感を持つ人がどれだけいるか…。

Yosyan先生

そうですね。安倍前首相の時の何とか会議の費用が、1,2回でウン千万円というのが確かありましたね。

私は、こうした会議で、国民の社会保障・医療がずたずたにされてゆくことを、静かに、しかししっかりと患者さんの親御さんにお話し続けようと思います。できないかもしれませんが、もし100人の選挙投票行動を変えられたら、そして、国民への同様の説得を医師10万人が行ってくれたら、日本は確実に変わるのではないか、と夢想しています・・・無理なのかもしれませんが、それに賭けます。

たかさん

仰る通りですよね。周囲の人に、すこしずつ啓蒙して行きましょう。マスコミも報じないことも、政府官僚の本当の意図も、口コミで少しずつ周囲に伝えてゆきましょう。それがどれだけの効果を持つかは分かりませんが、それを続けるべきではないかと思っています。

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