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「電信と私」 

HAM worldという電波社から刊行されているアマチュア無線雑誌のことは、存在だけは知っていたが、手に取って読んだことはなかった。同誌で編集に携わっておられる小磯さんJH1UNSとfacebookで知り合いになった。彼から、原稿依頼を2か月ほど前に頂いた。電信と私といったタイトルで、これまでの私のアマチュア無線人生を記すようにとの依頼だった。受け取ってすぐには、どうしようかと少し迷ったのだが、これまでお世話になってきたアマチュア無線への「遺言」として記してみようと受諾した。

ただ、書き始めると、筆が進まない。こうした論考を書いてから時間が経っていることもあったかもしれないが、正直に言うと、アマチュア無線、電信に対する熱意が以前ほどはなくなったという私の方の変化が、その遅筆の理由なのではないかと思い当たった。アマチュア無線の持つ意味合い、環境が大きく変化し、アマチュア無線界がそれに対応できていない、さらにオペの多くが高齢となり、私のライフワークであった電信による会話がなかなか成立し難くなっている。

でも、電信との出会い、そして人生の各々の時期で電信を通して、様々な方と知り合いになり、人生を豊かにさせて頂いたことに改めて気づいた。他の記事でも記したことだが、東京都下で無線を始め盛んに電信に出始めたころ、近くの新敷さんJA1FHXと加藤さんJA1LWIが、掘立小屋のような私のシャックに訪れてくださったことがあった。お二人とも、私よりも数年先輩。新敷さんが国際電気の455KHzのメカフィルをお土産に持ってきてくださった。500Hzの帯域のもの。当時、十代の貧乏学生だった私にはとても手が出ないフィルター。それを装着した受信機で電信バンドを聴くと、静かで、受信信号のサイドがばっさり切れて、別世界が広がったようだった。あのメカフィルが、私をしてさらに電信の世界に足を踏み込ませたと言っても過言ではなかった。お二人のスマートなオペレーションも、とても参考になった。加藤さんの信号は、1980年代カムバックしてから聞いていない。新敷さんは1990年代まで時々お聞きしたのだが、最近は聞こえない。無線を続けてくるうえで、お世話になった方々は数多くいらっしゃる。このお二人は、身近でお世話になった方々だった。失念していた新敷さんのお名前を小磯さんが調べて下さり、メールでそれを知らせて下さった時には、懐かしさと有難さでぐっとくるものがあった。

電信というかなりマニアックな通信方法に習熟するには少し手間がかかる。だが、その手間をかけるだけの喜びを与えてくれるものだと思う・・・この消息は、以前にここでも記したことだが、HAM world誌に近々掲載される拙稿でお読みいただけたら幸いである。

小磯さんとは、こうした原稿のやり取りをさせて頂いたことはこれまでなかったような気がする・・・実は、昔、二つのハム関係の雑誌への投稿に関して、約束を違えられたり、勝手に大幅な変更を加えられたりしたことがあって、その後投稿することはなかった(原稿依頼もなかった 苦笑)。だが、小磯さんは編集者としての仕事が手堅く、早い、とても有能な編集者でいらっしゃるようにお見受けした。このような執筆機会を与えてくださったことを、こころから感謝している。

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Re: もしかして?

そうでした。訂正しておきます。ありがとうございました。

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