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青春の日々 

オケの練習で知り合いになったチェリストの青年がいる。20歳そこそこ、チェロを専攻する音大生らしい。色白で細面。第一印象は、少し皮肉っぽい表情で、とっつき難そうというところだったが、話を伺うと、音楽に対する熱心さ、打ち込んでいる様子が良く分かる。

休憩時間に、ブラームスのピアノトリオ1番、1楽章冒頭のチェロの旋律をちょっと弾いてみた。私はそれを途中で終えた。すると、右後ろから、彼が、その旋律の残りを引き取って弾いている。振り向くと、はにかむような笑顔で、「ブラームスですね。今度演奏会で弾くんですよ。」と彼は言う。それがきっかけで、話を、練習の合間にするようになったのだった。

彼の演奏振りを聴いていると、何しろ基礎がしっかりしているということを感じる。音程・リズムに関して崩れない。それに、オケ全体を常に聴いていることが分かる。指揮者の指示は勿論のこと、オケ全体を聴いていて、柔軟に対応する能力。彼はまだプロの卵だが、プロになるとはこういうことかと感じる。

若い音楽家にとって、生計を立てることが大変であるとしばしば耳にする。コンクールに入賞するようなごく一部の演奏者を除いて、外国に留学しても就職に難儀することが多いそうだ。特に、クラシック音楽界を支える人口の少ない日本では、そうなのだと思う。あるプロのチェリストが述べていたが、特に男性の場合、家族を養うだけの収入を得ることが難しいらしい。プロのオケのオーディションも、生半可なことでは受からないらしい。

この若きチェリストは、そうした困難さに果敢にチャレンジしようとしている。自らに恃む自信と、実際の実力とをもって。若さとその直向さは輝いている。彼自身は、自分のことをそのように認識はしないだろう。しかし、若い日々を後にした者にとっては、そのように確かに思える・・・私自身は、若い日に戻りたいとは、決して思わないが・・・。

彼の室内楽の演奏会を聴きに行ってみたいものだ。

コメント

何かに打ち込むその姿は昔のShinさんを思い出させますよ! 今でもそうですが、、、

Akiさん、そう仰いますか・・・今朝、わずかな時間を割いて、14メガをワッチする自分に気づいて、あぁ、私の熱中するものは無線だけなのかと、少し侘しくなりました(苦笑。ま、ここまできたら、あとは今までの勢いで行こうと、自分に言い聞かせているところです。無線にも、それだけの価値がある、あったと信じて・・・。

仕事こそ完全引退の準備にはいりましたがそれ以外は全く同様です、ハイ

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