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医療事故調第三次試案パブコメ締め切り迫る 

医療事故調第三次案に対するパブリックコメントのデッドラインが、7日であることを、Yosyan先生のブログで教えて頂いた。パブコメの数が少なければ、法制化に動き出すらしい。危機的である。

やっつけ仕事であるが、下記のパブコメを送った。医療従事者も、そうでない方も、この試案が医療を破壊すると思われる方は、是非7日までに送っていただきたい。注意点は、意見を述べる対象の、第三次案の段落番号を付記することだ。ポイントを絞った、簡単な意見でも十分だと思う。送り方、フォーム、送り先等の情報は、Yosyan先生のブログ本日のエントリーまで・・・ここ。第三次試案そのものも、そこから追うことができる。


以下、送ったパブコメ(段落頭の番号は、第三次案の段落番号)~~~

この試案は、医療を破壊するものであり、法制化には反対します。

(8)委員会の設置場所は、厚生労働省に置くことは絶対不可。行政処分所轄官庁であるからという理由だけでなく、医療事故の原因となる医療制度全体のシステムエラーは、厚生労働省医療行政に帰着する可能性が高いのであるから、厚生労働省に置くことは、絶対不可である。

(10) 「モデル事業」でも、結論を出すのに、1年前後かかったと聞く。この制度が出来た場合、調査件数は、年に2000例と試算されている。この調査チームのメンバーをどのように集めるのか、さらにそれで2000例の調査をどのように行なうのか、「モデル事業」の「失敗」の二の前、または拙劣・杜撰な調査を報告することになるのではないか。

(20、21)届出範囲の規定で、「誤った」医療とは何なのか。対極に位置する「正しい」医療とは何なのか。具体例を列挙するだけでは不明である。さらに、合併症として合理的な説明が出来ぬとあるが、「誰が」その説明をするのか、即ち、医療者なのか、患者サイドの人間なのか。予期せぬ死とあるが、同じく、予期し得なかったと判断するのは、医療者なのか、患者サイドの人間なのか。このように曖昧な規定の届出範囲では、医療側は全例届出をせざるを得なくなる。

(27)②解剖担当医とは、どの組織に属する医師なのか。前述の通り、調査件数に対応するだけの数の解剖担当医がいるのか。緊急対応ができる、病理解剖・法医解剖のできる医師を常駐させる必要が出てくるが、可能なのか。

(27)③調査チームに、法律家が入るのは何故なのか。死亡原因を追究する上で、法律家の入る余地はないはず。むしろ、医学的見地以外の判断が入る可能性があり、法律家の参加は、不要であるばかりでなく、報告結果にバイアスを生じさせる。
法律家が参加することは、法律上の問題、即ち、責任追及を前提としたものと考えざるをえない。医療関係者の責任追及を目的としないという建前と相反する。

(27)④報告書の個人情報を明らかにしないことは結構だが、医療機関の情報は公開するのか。その報告内容がどのようなものであれ、医療機関・医療関係者の情報が後悔されるとすると、原因追究という建前は成立しなくなる。
(39、40) 故意や重大な過失を原因とする医療事故を、捜査機関に通報するとあるが、故意の医療事故は、犯罪であり、ここで議論する意味が無い。一方、「重大な過失」とは、一体どのようなことなのか。重大かどうかは、誰が、どのような根拠に基いて判断するのか。標準的な医療行為から著しく逸脱した医療と、地方委員会が判断したものを重大な過失とする、とあるが、標準的な医療行為とは何か。同義反復に過ぎない。また、これだけ高度に分化した医療内容を数名の医師等で、重大な過失か否か判断できるのか、大いに疑問だ。

刑事訴追への恐れがあるのであれば、医療従事者は、どのようなケースであれ、届け出ることを躊躇することになるだろう。この点を明確にすることが、このような調査組織が意味のあるものと成るために、極めて重要である。この案では、不明瞭・不十分である。原則的に刑事免責を謳うべきであり、捜査機関には情報を提出することは決して行なうべきでない。

(40)③システムエラーを医療事故の原因として挙げたことは評価できるが、労働集約的な事業である医療において、医療従事者の労働環境の問題が、システムエラーの一つとして存在する。そうした医療制度に内在するシステムエラーの最終責任は、厚生労働省にある。従って、この委員会は、厚生労働省の医療行政の内容も検討するとしなければならない。

(44)繰り返すが、この委員会の規模で、早期に結論を得て、遺族に理解を得る助けになるのかどうか、はなはだ疑問である。「モデル事業」の取り扱ったケースの半数以上で、遺族の理解が得られず、その多くが民事訴訟になったと聞く。遺族の理解を得るためには、この組織のスキームでは無理である。

(46)システムエラーに関しては、(40)③に述べたとおり、厚生労働省自体の問題を検討する手続きを明らかにしなければならない。

コメント

御苦労様です

私も急報を受け取って大急ぎでエントリーを上げてみました。幸い協力してくれる方がおられ、感激しています。

本題とはずれるかもしれませんが、ネットに棲む医師としてパブコメ慣れはしておく必要はありますね。一回やれば手間はさほどでは無いことはわかりますから、感覚としてホイホイ出せるようにしておきたいものです。

ありがとうございます(>▽<)!!
ひとつでも多くの声を届けていただきたいです!

お二方、コメントをありがとうございました。Yosyan先生のブログを読んでいなければ、出し遅れるところでした。

私は、勇猛で名を馳せる(笑)茨城県医師会に所属しているのですが、県医師会のMLに、この制度の話題は、ちらほら出てくるだけです。多くの開業医にとっては、他岸の火事といったところなのでしょうか、それとも知らないだけなのか・・・昨夜、同MLに、パブコメのデッドラインが近づいていることを投稿しておきました。

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