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医療事故調法案=急性期医療破壊、官僚利権確保法案 法案上程か 

昨日、NHKのテレビが、医療事故の問題についての番組を放映していた。全部を通して観たのではないが、結局、医療事故調を後押しする内容だった。家人の意見も含めて、感想は・・・

○医療事故が、過失であることが前提であるかのような番組構成であったことがおかしい。医療事故は、必ずしも過失で起きるものではない。奈良の大淀病院事件のご遺族も出演されたおられたが、この事件は、過失の有無が裁判で争われているケースであり、恰も医療側の過失を前提とした構成には正直違和感を感じた。

○医療事故に過失があったとしても、その背景に医療制度・医療システムに問題のある場合が多くある。コメントをしていた医師が、最後に、過重労働などが過失の背景にあるとちょっとだけコメントしていたが、全体としては、医師が正直に情報を公にし、患者側に謝罪すべきであるというトーンで貫かれていた。個人の過失だけに帰してしまっては、同じ過失が繰り返される。医療システムをこそ厳しく検証すべきだ。その視点が、この番組では希薄だった。

Yosyan先生のブログで、医療事故調法案が、上程される様子だと記されている。ここ。上記の番組も結局官僚の意向を汲んで作られたもののように思える。この試案のまま法律化されると、急性期医療は萎縮することになる。また、医療事故調を、厚生労働省内におくことにしてあり、官僚のポストを確保するために拙速に法案化しようとしているようだ。医療事故の多くが医療システムの問題から生じているのであるから、医療事故調は、医療システムを所轄する官庁である厚生労働省の外に置かねばならない。

この法案が出来てからでは、遅い。医療関係者以外の方にお願いがある。医療事故調の問題を理解してくださり、厚生労働省に疑問の声をパブコメとして送っていただきたい。パブコメの送り方についても、Yosyan先生のブログで記されている。医療は、医療費削減で破壊され、官僚のエゴで生まれようとしているこの法案で息の根を止められようとしている。

コメント

厚労利権

引いて考えてみれば事故調を厚労省内に置くのは、厚労官僚として絶対譲れない一線でしょう。

医師の管理統制の目的もありますが、社会保険庁の受け皿にするには自分の縄張りに置いておかないと非常に不都合です。

他の官庁に持っていかれると、社会保険庁のお仲間が冷飯を食らわせる心配が出てきます。

それにこれだけ舞台回しをした事故調を完成時点で他の省庁に譲るなんてアホな発想は官僚には無いと考えられます。

試案段階で持ち出すと社会保険庁問題とリンクして袋叩きにあうので、最後の法制化のときに持ち出したのでしょう。

ただ法案審議の時の火種にはなります。与党は参議院で過半数ないですからね。

パブコメ中間まとめ

パブコメの中間まとめが公表されています。

http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/i-anzen/kentou/iken-matome080516.html

私もパブコメで内閣府など第三の省庁に設置し、中立性を持たせるべきだと指摘したのですが、結局スルーされてしまったようです。

やはり何処の役所も自分たちの利権の絡む事になるとアレですなぁ…。

自分も実名入りでパブコメ

書いたはずですが見つからないねぇ。厳しすぎて都合が悪いから消されたのかも。たいして過激なことなど書いたはずはないんですけどねぇ(^^;)

何ぼ何でも

大淀事件の原告側が登場し、一方的に主張を繰り返し 番組もそれに偏った内容では公共放送としていかがなものでしょう?
これ民事訴訟の真っ最中なんですが。

次の国会で法案を提出するつもりなんでしょ。
今国会では三次試案に反対する民主党(一部には推進派あり)が参議院の多数はなので、まずは時間切れでおわり継続審議。
次の国会は秋ですが、総選挙がなければ同じことの繰り返し。
臨床系学会が反対キャンペーンして、国会でも、もめてもめて。
総選挙があれば民主党と自民党が伯仲あるいは民主党が優位となり、たぶん法案は没。

悪いけど、諸外国にはモデルがあるんだから見習いなよ。厚生省の役人、アフォなマスコミ、これでも読んでろ↓

National Patient Safety Agency(National Health Service)
National Reporting and Learning System: an Overview
http://www.npsa.nhs.uk/patientsafety/reporting/general-overview-of-the-nrlsgeneral-overview-of-the-nrls/

リンクでアメリカ、カナダ、オーストラリア、スコットランドの医療安全システムのページあり。
http://www.npsa.nhs.uk/patientsafety/psdlinks

パブコメを送った方の多くが、医療関係者であったということに、この問題が医療関係者の利害問題にしか過ぎないと、世間で捉えられている歯がゆさを感じます。

官僚は、自らの省益を追い求めるものというのは分かりきったことなのですが、このように医療の根幹に関わることを、そうした動機で決めることは許されざることだと思います。やはり政治が、官僚をコントロールしてくれないといけないのでしょうが・・・。

医療事故など本質的には

医療界内部の問題に過ぎないと一般人が思っているのは当然です。健康人が遙かに多いんです。自分とは関係ないですから。
ダルフールやチベットの虐殺のようなもんです。ところが後期高齢者になると病人の比率が格段に増えるので一大政治事件になります(笑)

そうなのでしょうね。自分に痛みが及ばないと、問題を理解しない・・・。

でも、患者さんの親御さん、または患者さん自身に機会をあるごとに、話しをしています。彼等の投票行動が変われば、政治が動くことを期待して・・・。

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