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アンテナ遍歴 

あるアマチュア無線家の方から、7メガも含めた短縮verticalをタワーの上に上げた場合、どのような効果が得られるかというお尋ねの手紙を頂いた。それに対する返信の一部・・・私のアンテナ遍歴でもある。あまり大したことがないな・・・笑。

○verticalを高くする効果は、周囲の障害を避ける以外の効果がない。むしろ、ラジアルとラジエーターに90度以上の角度がつくので、輻射角もベストではなくなる可能性がある(この定量的なデータは持っていません)。昔、WA6IVNが、30m高のタワーに短縮verticalを上げていたが、それほどの効果はなかったと記憶しています。

○短縮verticalは、ローディングコイルでのロスが大きいので、できればフルサイズの方がよい。ただ、1/2波長の短縮vertical(クッシュクラフトのRシリーズ)は、地上高を上げると、少なくとも、送信についてはかなり良くなる。これは、W5ABが9Vから出ていた頃に、テストして分かったと教えてくれました。

○垂直系と水平系の比較では、水平系を15m以上に上げた方が、耳・飛びともに垂直系を上回ることが多い。垂直系はいかにしてもビーム族と同じ土俵には立てません。ビームと対等に戦うのであれば、2本以上verticalをたてて、フェーズドアレーにする以外ありません。また、ビームの高さは7メガでは20m以上が推奨されていますが、15、16mでも周囲に高い障害物がなければ、動作することが多いように思います。私の場合、最初20m高のAFA40でしたが、それまでのverticalとは世界が違いました。ただ、verticalには手作りの面白さがあります。

○1/4波長verticalのベストの動作は、ON4UNによると、7メガの場合、給電点を2,3mにしたもので、ラジアルは、その高さで張ったもので得られる、とのことです。彼の著作「ローバンドDX」でしたか、に詳しく載っていたと思います。ただ、実感としては、それ以外のラジアルの高さであっても、ラジアルを20、30本以上張ることによって、少なくとも飛びに関しては良い動作が期待できる。

○ラジアルは、本数が10本以上になると、長さはクリチカルではなくなる。本数が多ければ、5,6mでも有効。ラジアル終端は高電位になるので注意が必要だが、短いもので代用する場合、終端に短いアース棒を接続、それを地中に埋めることでも、短いラジアル長をカバーできる。ラジアルとして裸銅線を地中に埋める手法も良く用いられますね。verticalにとって、ラジアル(の本数)が、良否を決めるキーポイントです。

○12mのタワーを利用して、打ち上げ角の低いアンテナを希望されるのであれば、verticalよりも、1/4波長スローパーの方が良いのではないでしょうか。ただし、タワートップにトライバンダー以上の大きさのトップハットの代わりになるアンテナが乗っていることが条件です。私は、3.5MHzで、そのシステムを使い、かなり良い結果を得ています。問題は、耳が追いつかないことがある、ノイズに弱い、それにエレメント方向にカルジオイドパターンの軽いビームが出ることがあります。

コメント

JA2DNA堀尾です。
まさにその通りです。私の40mバンドGPは短縮Vert+5本の
ラジアル(ステー兼用で打ち上げ角を下げる。)を8m高で
楽しんでます。

そこそこDXと交信できますが、OMの交信先の信号は弱く、
信号の存在が分る程度です。その点が八木アンテナの利得
+打ち上げ角の差と思います。

日曜日の15時(JST)ころにJD1と2WでQSOでき
ましたが、他のJAはほとんど気がつかなかったようです。

垂直系アンテナと受信ノイズの関係(水平系と比較して)はいかがなモノでしょうか?
昨今の住宅事情、設置スペースなどを配慮すると、CV-48などを屋根上に上げたら...などと思いめぐらせております。

堀尾さん

フルサイズのverticalは、やはり良い動作をしますよね。皆さんが、トラップの入った短縮verticalを好んで使われるのが、不思議です。ラジアルに仰角がつくと(ラジアルから90度以上の角度になると)、インピーダンスは少し上がると思いますが、マッチングは問題ないですか。打ち上げ角は、どうなるのでしょうか。

akiさん

私の住処は、付近に自宅以外ノイズ源が殆どない静かな場所なので、生活ノイズに悩まされることはありません。で、グラウンドマウントのverticalを用いていたときにもノイズの問題は感じませんでした。給電点を上げることによって、生活ノイズからは逃げられる可能性はありますね。ただ、やはり水平系の方が、ノイズには強いと思います。都市部・住宅街でローバンドのアンテナを上げるのは、なかなか難しいですね。CV48というのは、どの程度の短縮率でしたでしょうか。7メガだけなのであれば、AFA40のラジエーターエレメントだけを15m程度以上にあげるだけでもかなり良好な動作をするのではないでしょうか。

vertical DP

亀レスです。以前使っていた某アンテナに1KW いれたらタワーのテッペンで燃え出し、冷や汗かきました。
その後フルサイズのvertical DPを自作し、給電点15mで使ってます。このアンテナの最初のQSOがZF(Cayman Iland)でコール一発でした。しばらくこれでいきます。

ノイズの件は、無指向性ですので、裸電球の如く、全ての方角
から拾います。ラジアルは大まかに10mですがSWRは
無調整で1.2程度、垂直エレメントが50%短縮ですが、
ラジアルがフルサイズで5本張ってますのでSWRは良い
ようです。1、2本では調整が必要と思います。

打ち上げ角が低いため、1000km以上のHL,BY,UA0が日中
でもよく聞こえます。500km以内の局に対しては、地上高
10m程度のDPと比較して10~20(dB)程度弱くなります。

しかし、不思議なくらい、頑張って全方向へよく飛んで
くれます。

Shinさん
早々のリプライありがとうございます。
此方は大都市部のそれとは程遠い環境だと思うのですが、日増しにノイズレベルが上がっている気がしてなりません。
特に14/21は聞くに堪えない、壊滅的な有様です。

堀尾om
ノイズの件ですが、垂直/水平の運用上でのレベル差はどのくらいなのでしょうか?
理論上では確か6dBくらいだったと記憶しておりますが...。

興味ある記事ですね。
敢えて付け加えさせていただくとすれば、1/4波長にしても1/2波長にしても良好な(導電性の高い)土地が得られるかがカギだと思います。
そういうことから海の上がベスト、無理なら海の近くであれば理想的な低角度輻射が期待できるでしょう。
今年の秋に計画している南太平洋某所からのQRVでは、海辺に立てた1/4波長、1/2波長Verticalを使う予定です。
昨年はホテルのバルコニーに立てたランダムワイア/ATUでしたが、どのくらい違うか興味があります。

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