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ブラームスの変奏曲 

今日も、昼休みのひと時、ブラ4をざっとさらった。なかなか難しい。それは言わずもがなだが、4楽章の第五変奏のチェロの響きがすばらしいことを発見。ありふれたアルペジオであるが、切なく、美しい。全体として、どのように聞こえるのか、後でザンデルリンクの振ったシュターツカペレの演奏で確認しよう。この交響曲の白眉は、何と言っても、この第四楽章だろう。

ブラームスは、多くの変奏曲を残している。ピアノトリオ2番の第二楽章、クラリネット五重奏曲の第四楽章それにハイドン変奏曲という曲もある。すべて傑作だ。変奏曲という作曲技法によって、一つの音楽の生命を生み出している。

ロマンロランが、ジャンクリストフの中の「広場の市」という章のなかで、ブラームスを実名で上げて、こき下ろしている。それを、中学生時代に読んで、ブラームスという酷い作曲家がいるという記憶だけが残った。ロランは、ブラームスをベートーベンの亜流と位置づけて、あのような記述をしたのだったのではないだろうか。

しかし、ブラームスの音楽には、こころに直接語りかけるものが確かにある。変奏曲という、音楽のなかではmajorなジャンルから少し離れたところで、こうした珠玉の作品を残しているのが、ブラームスらしい。

そういえば、先日、やはりBSで仲道郁代さんのピアノリサイタルを放映していた。一つの演奏曲目が、ベートーベンの32の変奏曲というものだった。これもすばらしい作品。それまで、習作的な位置づけだった変奏曲を芸術作品に仕上げたのが、ベートーベンだったと、テロップの解説が語っていた。ブラームスは、さらに変奏曲を発展させたと言えるのかもしれない。

もう一つ、バッハにもパッサカリアとかシャコンヌという、一種の変奏曲の作品群がある。西洋音楽の一つの流れというべきなのかもしれない。(ブラ4、4楽章も、その形式に則っている。)

あぁ、こんな日の午後は、夕暮れまで、チェロと戯れていたい・・・泣き叫び、咳を私に吹きかけるべく診察室で待ち受ける、かわいい患者さんの相手をする代わりに・・・。

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