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規制改革会議中間取りまとめの欺瞞 

規制改革会議中間取りまとめが、一昨日公表された。ここ。

医療関連で注目すべき点が二つある。

一つは、混合診療解禁を促す提言だ。混合診療解禁という場合、二つの側面がある。一つは、先進医療・未承認医薬品を自費で利用できるようにする、ということだ。もう一つは、医療への公的支出を削減するために、医療の一部、または大部分を自費にするということだ。この規制改革会議では、前者の意義を強調している。混合診療が実現すれば、患者は、自己負担を増やすことなく、より先進的な医療を受けられるようになるとまで言い切っている。これは、真っ赤な嘘である。政官は、医療への公的支出を減らすことを目論み、財界は、医療に新しい市場を創出し、そこで金儲けすることを目指しているのだ。いずれにせよ、患者の自己負担は、飛躍的に増えるのだ。

もう一つ。医学部定員を国家が管理することを止めろというアッと驚く提言だ。医師になりたいという若者の職業選択の自由を保障し、医師不足を解消するため、という論理である。労働者の三人に一人を非正規雇用とし、ワーキングプアを大量生産してきた、この会議の面々が、職業選択の自由を声高に主張するのには、苦笑を禁じえない。医療費を削減しつつ、医師を増員するというのは、安価に使える医師を大量生産しようという発想だ。恐らく、それによって医師を統御し、支配することが容易になると踏んでいるのだろう。医師不足を解消するために、ただ新規の医師を増員しようという発想が安易過ぎる。さらに、より過酷な条件で医師を支配しようという発想は、医療を良くして行こうという意思が全く無いことを意味している。

医療費が増え続けることは国家財政の問題だろうし、また医師が不足し、医療が崩壊し始めていることも大きな社会問題だ。しかし、こうした問題を議論するときに、何故本音を出さないのか。国民をだますような議論しかできないのだろうか。規制改革会議は、恐らく官僚のお膳立ての上に、財界メンバーが主張することを答申しているのだろうが、こうした国民を欺き、問題解決からむしろ遠のかせる議論は、即刻止めてほしいものだ。

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